平成28年度の売電価格を予想

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更新日:2017/12/11

平成28年度(2016年度)売電価格、確定

 

売電価格がいくらになるのかは、太陽光発電設置の際に最も気になる点です。

 

平成28年度(2016年度)の売電価格は以下の通り。
余剰売電(10kw未満)の売電価格は、予想よりも高めになっていました。

 

余剰売電の売電価格は・・・?

 
昨年比【2円引き下げ】

平成28年度(2016年度):10kw未満(余剰売電)の売電価格

出力制御対応機器なし

東京・中部・関西電力管轄地域)

1kwあたり31円

(前年比:2円引き下げ)

出力制御対応機器あり

その他の電力会社管轄地域)

1kwあたり33円

(前年比:2円引き下げ)

※出力制御対応機器とは・・・
太陽光発電の受け入れに限界が生じている地域では、送電線に過剰な電流が流入することを防ぐため、【太陽光で発電しても電線に流させない】対応が必要となっています。
制御機能が備わったパワコンが必要となり、太陽光発電の設置費用が約1万円割高になることから、売電価格にも差がつけられています。

 

10kw未満の太陽光発電の平成28年度の売電価格は
【31円or33円】です。

この売電価格は、主に以下の点が考慮されています。

  • 設置費用
  • 維持費
  • 設備利用率・売電率
  • 20年間での採算性

 

設置費用

 

太陽光発電10kw未満の設置費用

※調達価格等算定委員会資料より抜粋

 

平成27年度の売電価格決定の際には『平成26年10月〜12月』の新築設置時の【1kwあたり36.4万円】を採用しています。

 

平成28年度も、『平成27年10月〜12月』の新築設置時の【1kwあたり35.3万円】を予定しています。

 

設置費用は1kwあたり約1万円低下しており、これは引き下げ要因になります。

維持費

 

維持費には【4年に1回の点検】【パワコン交換費用】が含まれます。

 

20年間使用することを前提としていますので、点検費用は1回2万円×5回。
パワコンも最低1回は交換し、20万円程度。

 

この維持費合計を、平均設置kw(4.7kw)と20年間で割ることで、
年間の維持費が算出されています。

 

(2万円×5回+20万円)÷平均設置kw4.7kw÷20年間
1kwあたりの年間維持費約3,200円

 

平成27年度の維持費は約3,600円を想定されていました。
400円下がっていますが、これは平均設置kw数が増えたことで、1kwあたりの負担が減った結果です。

 

わずかですが、こちらも引き下げ要因となります。

設備利用率・売電率

 

従来

平成28年度(平均値)

設備利用率

12%

13.8%

売電率

60%

69%

パワコンの変換効率の上昇や、太陽光パネルの大型化・高出力化により、効率よく発電し、売電に回せる分も多くなっています。

 

【売電に回せる⇒利益が増える】となり、こちらも引き下げ要因です。

20年間での採算性

 

さて、平成28年度(2016年度)の最大の特徴となるのが
【20年間の採算性】です。

 

本来、家庭用太陽光発電(10kw未満)の余剰売電は、
【20年を目安に元が取れる】ように売電価格が設定されていました。

 

【(10年間の節約+売電)+(11年目〜20年目の節約+売電)】です。

 

11年目〜20年目の節約+売電は、
【家庭用の買電単価平均の24円】で今までは試算されていました。

 

ところが、2016年4月より電力の完全自由化が開始しました。

 

市場競争が起き、電気料金が値下げされる可能性が出てきています。

 

どれだけ下がるかは予測不可能な中、固定価格買取制度で定められている【回避可能費用】の間近の値が10.72円となっていることから、【24円⇒11円】にする事が提案されています。

 

【単価が下がる⇒元を取るまでに時間が掛かる】ことから、
こちらは引き上げ要因となります

 

この他、政府は【事業用の太陽光発電は抑えつつ、家庭用は更に普及させたい】と考えているため、急激な売電単価の引き下げは、購入意欲を大きく削いでしまいます。

 

結果、大方の予想より高めの【2円引き下げ:31円or33円】で落ち着きました。

※回避可能費用
再エネの買取に掛かる費用のうち、
『本来自分で発電していたら掛かっていたであろう費用』のこと。

 

毎月見直されていて、電力会社が負担しています。

 

ちなみに、売電の費用は【回避可能費用+再エネ賦課金】で賄われています。

 

全量売電の売電価格は・・・?

 
【24円+税】と確定

 

平成28年度(2016年度):10kw以上(全量売電)の売電価格

1kwあたり【24円+税】

 

10kw以上(全量売電)では、以下の点が考慮され、売電価格が決定します。

 

  • 設置費用
  • 維持費・設備利用率・土地造成費・接続費

 

設置費用

 

太陽光発電10kw以上の設置費用

※調達価格等算定委員会資料より抜粋

 

全ての規模の太陽光発電で、多少の差がありますが設置費用が下がっています。
(0.2万円〜1.9万円)

 

また、規模による価格差(表の1番右欄)も3.6万円まで縮小しています。

 

今までは、【1,000kw以上の中央値】を【想定値】として、売電価格決定の際の設備費用として採用していました。

 

平成28年度(2016年度)は、この【想定値】も妥当かどうか検討する事を求める意見もありました。

 

とはいえ、全体的に設置費用が下がっていることは変わりないので、充分引き下げ要因となります。

維持費・設備利用率・土地造成費・接続費

 

維持費・設備利用率・土地造成費・接続費共に据え置きの方向です。

 

維持費 1kwあたり年間0.6万円
設備利用率 14%
土地造成費 1kwあたり0.4万円
接続費 1kwあたり1.35万円

 

据え置きですので、引き上げ・引き下げどちらの要因にもなりません。

 

引き下げ要因は【設置費用のわずかな下落】のみです。

 

しかし、太陽光発電ばかりが先行して普及してしまい、他の再エネ導入が難しくなる事態を避けるため、かなり厳しく売電価格を設定することが必要とされます。

 

このことから、全量売電は余剰売電よりも1円大きい【3円引き下げ:24円+税】と決定しました。

 

入札方式へ移行の可能性

また、今後は【入札方式】で売電価格を決定するよう、制度変更を求める意見もありました。

 

実際に太陽光発電の先進国ドイツでは、2015年から試験的に入札方式を採用しています。(フランスは当初より固定価格の買取と入札方式を併用)

 

法改正に時間がかかることから、早くても平成29年度(2017年度)以降の実施となりますが、
10kw以上(産業用)の太陽光発電の急速な普及を考えると、今までのような高めの価格設定は行われないと考えています。

 

全体的な傾向

 

固定価格買取制度以降に導入・認定された再生可能エネルギーのうち、実に9割以上が太陽光発電です。

 

再エネをバランスよく導入したい政府としては、この【太陽光偏重】状態は見過ごせません。

 

太陽光以外の再エネの売電価格は、ほとんど変更が無いと思われますが、太陽光のこれ以上の【一人勝ち】を避けるため、太陽光のみ今後も売電価格は引き下げられることが予想されます。

 

今後の売電価格はどうなる?

 

設置費用の下落とともに年々下がってきている太陽光発電の売電価格。

 

2017年度(平成29年度)以降も、下がることはほぼ確実です。

 

加えて、【太陽光発電偏重に伴う、国民の買取負担増】も是正しなくてはなりません。

 

2019年度は【1kwあたり24円】!?

太陽光発電を含む再生可能エネルギーで発電された電気は、電力会社が買い取っています。

 

この仕組が【売電】ですが、買取にかかる費用は『再エネ賦課金』という名目で、電気料金とともに電気使用者(=国民)が負担しています。

 

太陽光発電が増える⇒(電力会社が電気を)買い取る費用が増える⇒国民負担が増える


このままでは国民の負担が大きくなりすぎるので、大幅な引き下げが検討されています。

 

太陽光発電の今後の売電価格の予想

2019年度までに

 

10kw未満(余剰売電)

  • 毎年2〜3円ずつ引き下げ
  • 買電単価と同程度の24円程度まで引き下げ

 

10kw以上(全量売電)

  • 毎年2〜3円づつ引き下げ
  • 大口契約の単価と同程度の17〜18円程度まで引き下げ
  • メガソーラーは入札方式も検討

 

【売る】から【使う】へ

 

今までの太陽光発電では、『【節約+売電】で元を取る』ことが主流でした。

 

そして、2019年度は『余剰電力買取制度』(現在の『固定価格買取制度』の前身)の買取期間(10年間)が終了する年です。

 

これを機に、今後は【売電価格を買電と同程度まで引き下げ、自家消費へと促す】方向で調整されるでしょう。

 

また、売電価格の引き下げを先に発表することで、より一層の『発電効率の向上』、『設置費用の引き下げ』等の技術開発も期待されています。

 

しかしながら、【元が取れる売電価格の設定】は、早ければ2016年度が最終と考えられます。
例年以上の『駆け込み需要』も予想されますので、太陽光発電の導入を検討している方は早めに見積りを依頼したほうが良いでしょう。

 

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