無料で設置できる太陽光発電【じぶん電力】
日本エコシステムの「じぶん電力」は、無料で太陽光発電が設置できます。
2016年4月の電力自由化に伴い始まった新しい太陽光発電のカタチで、今後増えるかもしれません。
日本エコシステム提供【じぶん電力】の特徴
- 太陽光発電を無料で設置
- メンテナンスや修理・交換等の維持費も日本エコシステム負担
- 発電中は屋根上の太陽光発電から直接電力が供給される
- 発電していない時間帯は日本エコシステムから電力が供給
- 契約期間は20年間で、満了後は無償譲渡される
- 途中解約は違約金が発生する
【じぶん電力】の注意点
- 事前審査があり、設置できない可能性もある
- 発電していない時間帯は潟Gネットから電気を調達(電気料金の支払先は日本エコシステム)
- 電気料金プランは地域により異なるが、太陽光発電分の使用料は全国一律で1kwhあたり27円と、決して安くはない
- 電気の使用状況によっては既存の電力会社よりも高くなる可能性がある
- 建物の老朽化等、家屋の持ち主都合でパネルを外す際に費用は全て家の持ち主負担になる
基本的に、契約期間(20年間)中は太陽光発電に関して一切の費用はかかりません。
ただし、所有権も発電した電気の権利も日本エコシステムにあり、太陽光発電システムの変更や売電等は出来ません。
自宅の屋根上の太陽光発電の電気を使ってた分も、電気料金が発生します。
屋根の上に日本エコシステムの発電所が載っているイメージになります。
じぶん電力公式サイトはこちら
【じぶん電力】の口コミと特徴
良い口コミ・評判
- 設置費用が高額で太陽光発電の導入に踏み切れないでいたのでありがたい
- 緊急時に非常用電源として使えるので安心
- 個人的な都合で申し込みから設置まで2ヶ月位かかってしまったが仕上がりにも大満足!
- パワコン等の交換費用や点検費用もじぶん電力持ちなので安心できる
- 太陽光発電にトラブルが出たが、監視システム(エコめがね)で異常に素早く気づきすぐに修理してくれた
悪い口コミやトラブル
- 20年後に譲渡された太陽光発電が使えるか心配
- 太陽光の電気は買うより売るほうが高いので自己消費はもったいない
- 料金プランの単価があまり安くなく、光熱費の面だけではあまりメリットがない
良い口コミ・悪い口コミの両方を見てみると、設置費用や維持費等の負担を気にする方からは良い口コミが多く、売電収入や光熱費削減の面では悪い口コミが多いように感じます。
このことから・・・
じぶん電力に向いている人
- リスクをできるだけ排除したい方
自己負担での太陽光発電設置に向いている人
- メリットをできるだけ大きくしたい方
といえます。
自己負担で太陽光発電を設置した場合とじぶん電力との違い
自己負担で設置 |
じぶん電力 |
|
設置費用 |
自己負担 | 負担なし |
維持費 |
自己負担 | 負担なし |
太陽光発電設備の所有権 |
家屋の持ち主(契約者) | 日本エコシステム |
売電の可否 |
可能 | 不可能 |
発電した電気の使い道 |
自己消費し、余った分を売電(10kw未満の場合) | 自宅で使用し、使用料をじぶん電力に支払い |
オール電化家庭向け新料金プラン誕生!
オール電化の料金プランは【昼は高く、夜は安い】時間帯別料金が多く、昼間の電気料金を削減する為には太陽光発電が1番相性が良いのですが、ネックはやはり設置費用の高さ。
その点、じぶん電力は設置・維持費共に自己負担が無いので、最適といえます。
反面、じぶん電力を申し込むには、電気の契約を変更しなくてはなりません。
しかも契約期間は20年間。
途中解約は違約金アリです。
更に、仮に途中解約を決行しても、既存の電力会社で新規受付を終了しているプラン(電化上手等)には当然戻ることが出来ません。
電力自由化に伴い新電力が様々な料金プランを発売しましたが、殆どが使用量に応じて単価が変わる従量電灯式で、夜間の割安感がまったく無くなってしまいます。
以上のことから、深夜単価の安さを最優先し、電力自由化後も契約先を変更していない家庭が多いと思います。
昼間の電気“だけ”契約先を変える『デイタイムアシストプラン』
じぶん電力が2017年8月8日から提供を開始した新しい電力プラン【デイタイムアシストプラン】。
今までの電気料金契約とは全く違うタイプで、オール電化の家庭には相性が抜群のプランです。
デイタイムアシストプランの特徴
じぶん電力と共通の特徴
- 太陽光発電を無料で自宅に設置
- 契約期間は20年間で、満了後は太陽光発電を無償譲渡。中途解約は違約金が発生
- 電気料金契約は今まで通り(東電等)
- 昼間(発電中)は屋根から直接電力が供給され、じぶん電力に電気料金を支払う
- 太陽光発電分の電気料金単価は1kwあたり24円(関東エリア)
- 発電していない時間帯の電気料金は今までと変更ナシ(時間帯別料金なら深夜は格安のまま)
電気契約に関する特徴
今までは1日24時間、いつも同じ電力会社から電気を買っていました。
しかし、デイタイムアシストプランでは発電中はじぶん電力、それ以外は従来通りの電力会社と、2社と契約することになります。
また、デイタイムアシストプランに基本料金はありません。
なお、デイタイムアシストプランの電気単価は地域により異なります。
デイタイムアシストプランの料金一覧
電力会社 | 電気料金単価(1kwあたり) |
---|---|
東北電力 | 28円 |
東京電力 | 24円 |
中部電力 | 32円 |
関西電力 | 30円 |
中国電力 | 28円 |
四国電力 | 29円 |
九州電力 | 22円 |
無料で電太陽光発電を設置できる【じぶん電力】のデメリット
最大のデメリットは売電できないことです。
本来、自分で太陽光発電を設置した場合は自己消費にお金はかかりませんし、余った分は1kwあたり24円か26円(平成31年度・地域により異なる)で売ることが出来ます。
(売電について⇒詳しくは【平成31年度の売電価格】参照)
その発電した電気を、じぶん電力では1kwあたり27円(デイタイムアシストプランは22円〜32円)で買うのですから、その差は歴然です。
金銭面でのメリットは明らかに自己負担で設置するほうが上回ります。
そもそも慈善事業ではないので、日本エコシステム側にメリットが出なければ、無料で設置なんてことはしません。
じぶん電力で太陽光発電を無料設置出来る家は、太陽光発電に適している家です。
設置費用や維持費の不安をなくしたい方は「じぶん電力」で、売電や光熱費の削減をメインに考える方は自分で設置するほうが向いています。
太陽光発電の設置費用も下がってきていますので、自己設置と無料設置の両方でシミュレーションし、比較してから選択したほうが後悔がないかもしれません。