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更新日:2023/1/31

2022年度売電価格

2022年度の売電価格は2021年1月にすでに発表されていました。更に2022年1月28日に、2023年度も決定し、発表されています。

 

規模 2023年度 2024年度

固定期間

 

10kw未満

16円

未定円

10年間

 

10kw以上50kw未満

10円+消費税

未定

20年間

 

50kw以上入札対象未満

9.5円+消費税

未定

20年間

※売電価格は全て1kwあたり

売電価格はどのように決定するのか

2023年度の売電価格は、2022年度から1円引き下げの1kwあたり16円と決定しています。。そもそも、なぜ売電価格は毎年引き下げられるのかご存知でしょうか。

 

売電価格は、毎年「調達価格等算定委員会」という委員会が設置費用等の各種データをもとに、該当年度の設置者の経済的合理性の確保と、国民負担の軽減、及び将来的な太陽光発電の低価格化を目指して決定しています。

 

簡単に言ってしまうと、「不公平感がなく、今後につながるような」価格設定といえるでしょう。

売電価格が下がってメリットはなくなった?

売電が始まった最初の年(1kwあたり48円)と比較し、2023年度は半額以下となってしまいました。一見メリットがなくなったように感じますが、実はこの売電価格設定でも充分に「元が取れる」設定となっています。

 

そもそも、売電価格決定の際には「20年間で元が取れるように」議論されています。

  • 設置費用の想定値(1kwあたり25.9万円)+維持費(1kwあたり3,000円(年間))
  • 固定期間中(16円)の売電収入+期間終了後の売電収入(9.5円・10年間)+光熱費削減分(20年間)

上記の条件を基にして、設置した際の経済的合理性を損なわない価格設定となっているので、よほどのことがない限り最終的には元が取れます。が、あくまで20年間を基本に考えられているのでかつてのように7〜8年程度で償却することはできません。

 

その一方で、設置費用の条件である「1kwあたり25.9万円」より設置費用を抑えることができれば、20年より早く償却することが可能となります。

売電価格での注意点

2023年度に限らず、売電する際には何点か注意点があります。下記にまとめましたので、気になる方はチェックしてみてください。

 

10kw以上の設置でも全量売電はできない

今回の一番大きな変更点はこれではないでしょうか。大きな屋根に設置を検討している方は要注意です。

 

2020年6月に現在のFIT(固定価格買い取り制度)の改正を含む「エネルギー供給強靭化法」が成立し、2022年度からFIP制度が開始しました。

 

FIPとはフィード・イン・プレミアムの略で、電力の市場価格にプレミアム分を上乗せする方式のこと。市場価格がどんなに変動しようと売電価格が変わらない(固定)だったFITと異なり、市場価格の変動に応じで売電価格が変動します(プレミアム分があるので下回ることはありません)。

 

ただし、全ての太陽光発電がFIPになるわけではなく、FITとの併用となります。家庭用太陽光発電(10kw未満)は今まで通りのFIT(固定価格買い取り制度)のままなので安心してください。

 

問題は、10kw以上を設置する方です。FIT制度の対象となる為には自家消費が必須条件となっているので、全量売電は選べません。とはいえ、現在の売電価格では売電するよりも自家消費したほうがメリットが大きいので、デメリットとなることはありません。

 

10kw以上の太陽光発電でFIT(固定価格買取制度)を利用するためには、基本的には30%以上の自家消費が条件で、売電価格は10kw未満より下がりますが、20年間固定となります。

 

ただし、10kw〜20kwの集合住宅の屋根上設置に関しては、配線図等で自家消費を行うことが確認できれば30%に満たなくともFITが利用できます。

 

例えば、階段等の共有部分のみの自家消費でも大丈夫です。

 

設置費用は徐々に下がっているが、下がり幅は小さい

太陽光発電2023年までの設置費用推移

 

設置費用は徐々に下がっては来ていますが、昨年比では新築で1万円、既築では0.2万円、全体では0.8万円となっています。こちらは1kwあたりでの価格なので、平均的な4kw設置では0.8万〜4万程度です。

 

年度途中で変更があるかも!?

 

10kw未満の家庭用(住宅用)太陽光発電にはあまり関係ないと思いますが、10kw以上で屋根に設置する太陽光発電を検討している方は2023年度途中で売電価格が変更する可能性があります。

 

その説明の前に、まずは太陽光発電の売電価格がどのように区分されているか確認してみましょう。

 

10kw未満は住宅用・10kw以上は事業用

まず、太陽光発電は設置容量によって住宅用(家庭用)と事業用に分かれています。住宅用は一律の売電価格が設定されていて、2023年度は16円、固定期間は10年間です。

 

対して、事業用は細かく分類されており、売電価格は9.5円〜入札で決定まで分かれ、固定期間は20年間、その他にFIP対象の太陽光発電もあります。

 

この、事業用の太陽光発電の区分が、2024年度から変更になります。

 

2023年度までの区分

2023年度までの事業用太陽光発電の区分

事業用太陽光発電は、50kwを堺に売電価格も変わり、更に250kwで入札対象になるなど、設置容量によって分けられていました。

 

2024年度からの区分

2024年度からの事業用太陽光発電の区分

 

2024年度からは、設置容量に加え設置場所でも区分されることになります。

 

これは、集合住宅等の屋根上に設置するのと、地上に設置するのとでは設置にかかる費用や維持費、更には使用可能な期間も異なるとの考えから、より公平性を期すための措置となります。

 

なるほど、確かに「15kwの太陽光発電をアパートの屋根に設置したい」場合と、「49kwの太陽光発電を空き地に設置したい」場合とでは、1kw当たりの設置費用はアパートのほうが高くなることは明白です。

 

そのため、2024年度からは設置容量のみではなく、設置場所においても区分けすることとなり、売電価格にも差が出ることになりそうです。

 

さて、問題はその新しい区分の売電価格(10kw以上の屋根設置)が、設置費用等を鑑みて決定する際に今までの事業用の売電価格(2023年度は1kw当たり10円)よりも高くなる可能性があることです。

 

この予想が出てしまうということは、2023年度の設置を控えるケースが出てくる可能性があるということです。誰だって、少しでも高い売電価格のほうがいいですからね。

 

これでは2030年度の再エネ導入目標の実現に向けて再エネの加速化を図っていく中で望ましくない、ということになり、2023年度を上半期・下半期に分け、下半期については2024年度の売電価格を適用する可能性が出てきています。

 

現時点(2023年1月)では2024年度の売電価格は未定となっていますが、10kw以上の太陽光発電の屋根上を設置を検討している方は、今後の情報に注視してください。

その他のポイント

  • 目標は売電価格を2028年に卸電力市場価格(11円程度)まで下げること
  • 既築住宅への太陽光発電設置は下げ止まり状態なうえに設置割合は0・6%程度。より一層の導入促進の必要があるとの見解
  • 維持費は年間約3,000円(1kwあたり)を、売電比率は70%を想定(昨年度と変化なし)
  • 固定期間終了後の売電価格について、2024年度は1kwあたり10円(前年比+0.5円)を採用予定

 

今後の予想

売電価格は間違いなく下がり続けます!

 

家庭用太陽光発電のハチ電コストの低減と目標価格の時期設定

(第40回調達価格等算定資料より抜粋)


上記ポイントでも記載したとおり、政府の最終目標は「2028年に1kwあたり11円」です。そのためには今後も毎年2〜3円程度の引き下げが必要となってくることから、2024年度以降も売電価格が下がることは確実です。

 

一方で設置費用はほぼ底値の状態で、徐々に下がっては来ているものの、売電価格の引き下げ幅ほどではありません。今後は売電でメリットを出すことよりも、自家消費による光熱費削減効果のほうが大きくなってくるでしょう。

 

売電価格は確かに下がってはいますが、電気代も年々上がってきています。売電価格も光熱費削減と合わせて20年で元が取れるように設定されていますので、太陽光発電の導入は決して遅すぎるということはありません。

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