最新相場と購入時に気を付けること
ネット上の情報ではなく、実際の太陽光発電販売に従事している友人達から最新相場を毎月仕入れています。
相場確認は高すぎを避けることはもちろんですが、購入後のトラブルを避けることにも有効です。また、最新相場だけではなく今までの導入価格の推移や今後の相場価格の予想も解説しますので、導入時期等の参考にしてください。
最新相場は1KWあたり20万半ば(2024年2月現在)
当サイトは現在進行形で太陽光発電販売の最前線にいる友人2名に最新の毎月リアルタイム相場を確認しています。
ネット上で調べただけの情報ではなく、毎月しっかり確認をとっていますのでぜひ参考にしてみてください。
ごく一般的な家(30〜40坪)のケースですが、太陽光発電システム1KWあたり20万半ばくらいなので、一般家庭の平均と言われる4kwの家の場合、100万円前後くらいが相場と言えそうです。(全てコミコミの値段)
例:3KWの太陽光発電システム機器代金(1kw25万の場合)
3KW×25万=75万
相場と言っても、導入する太陽光パネルのメーカーや設置する屋根の大きさや形状などによっても異なります。
太陽光発電の価格は一般的に設置量が多いほど1KW単価が安くなり、少ないほど1KW単価が高くなる傾向があります。要は3KWより4KW設置したほうが1KW単価が安くなります。
政府の目標価格は相場に近い
以下の表は政府が発表している1kwあたりの設置費用の目標価格なので、ある意味、相場とリンクしていると言っても良いでしょう。
目標価格とは「太陽光発電業界全体でこのくらいの価格を目標にやっていきましょう」という指標になります。
政府が発表している設置費用の目標価格(1kwあたり)
目標価格 |
10kw未満 |
10kw以上〜 |
---|---|---|
平成29年度 |
33.6万円 |
24.4万円 |
平成30年度 |
32.2万円 |
未定 |
平成31年度 |
30.8万円 |
この時期はかなり価格低減も進みましたが、現在では下がり幅は小さくなってきています。それでも、毎年1kw当たり1万円程度は下がっています。
安すぎに注意!必ず「全てコミコミ」か確認すること
現在の相場よりも安すぎるチラシやホームページでは、工事代金が別であったり、他に各申請代金などの諸費用などが別料金なんていう業者もありますので注意が必要です。
必ず「全てコミコミ」か確認をとってください。
【注意!実際に過去にあったクレーム】
- 「日本瓦の場合は追加費用がかかります」
- 「補助金申請代行は別料金になります」
- 「工事中に追加工事が必要になったので別料金がかかります」
太陽光パネル自体は変なものはありませんが、メーカーの指定する材料ではないもの(コスト削減)で施工するところもあるそうなので、安すぎには注意が必要です。
そして、失敗しないためには1社だけでなく最低でも3社の見積もりをとって比較することをおすすめします。見積もり書の内訳を比較することで矛盾点が浮かび上がってきます。
複数の見積もりをすることのデメリットは対応の手間や時間がちょっとかかるので面倒くさいことです。メリットは自分の家の相場がかなり正確にわかり、高すぎるというリスクがなくなるので事前にトラブルを回避することができます。
太陽光発電に多いトラブルまとめ
注意!メーカーが同じでも販売店により価格が違います!
あと数年待てば安くなる?どっちが特?
ここ数年の太陽光発電の相場価格の値下がり幅は小幅で、徐々に低下してきています。
管理人が太陽光発電を導入した2011年では、1kwあたり50万円以上が相場でしたが、その代わり各種補助金が充実していましたので、今の相場とほとんど変わりません。(補助金ありで1KWあたり27.9万円で導入)
ほんの数年で、1KWあたり20万円以上下がった計算になります。
では、更にあと数年待てば10万円まで下がるか?と言われると、答えはNOです。
上の表は、2020年9月に行われた、売電価格を決定する会議(調達価格等算定委員会)で用いられた資料から抜粋しました。
これによると、10kw以上のシステムでは2012年で1kw当たり42.2万円、2019年では同じく1kwあたり26.6万円となっています。では、以下の10kw未満の住宅用の太陽光発電の資料を見てください。こちらは、2020年4月の資料となります。
この表でわかる通り、当初こそ相場価格の下がり幅は大きいですが、最近では下がり幅は小さくなっています。(2018年から2019年では2万円下がっていますが、これは50kw未満のシステムの価格が下がった影響が大きいと思われます)
今後の大きな値下がりはほぼ期待できず、唯一あるとすれば、大幅な技術革新による新素材での太陽電池開発くらいだと思います。
売電価格の値下がり幅のほうが大きくなる可能性
一方で、売電価格は値下がりを続け、2023年度は10kw未満の太陽光発電では1kwあたり16円。今後も年々低下することが見込まれ、2025年の目標は「卸電力市場価格(10.3円程度)」となっています。
現在の売電価格の低下幅は、だいたい2円程度です(2023年度→2024年度は据え置き)。一般的な4kw設置の場合、年間で平均4,000kw発電、そのうち7割を売電するとして、1年間2,800kw売電に回せます。
つまり、売電価格が2円下がる⇒年間5,600円売電額が減る計算になります。
10kw未満の太陽光発電は売電価格は10年間固定ですので、5,600円×10年間=5万6千円トータルで損してしまう事になります。もちろん、発電量は地域により差があり、どの程度売電に回せるかも各家庭によって全く変わっています。
あくまで一般例ですが、待つ事による相場価格の低下よりも、売電価格の引き下げ幅のほうが大きくなってしまいます。
我が家のケースでも実証できましたが、あと数年待つよりも、今現在の売電価格で少しでも相場よりも安い金額で導入する方が金銭的なメリットは大きくなります。
※我が家のケースでは導入して約8年で、売電収入と電気代の削減で元は回収できました。
どうすれば、相場よりも安く、且つ信頼できる業者を見つけられるか
一括見積りが最適な理由
- 一度の依頼で複数見積りの比較できる
- 業者間で勝手に競い、価格が自動的に下る
- 複数の担当者と話すことで『見る目』が養われる
- 事前に厳しい審査を受けた業者だけが登録している
- 販売店とお客の間に一括見積もりサイト運営会社が入ることによりトラブルが回避できる
ネット上には非常に多くの太陽光発電の一括見積もりサイトが存在していますが、あまりに多くの一括見積もりサイトがあり、それぞれの特徴がわかりにくくなってしまっている一面もあります。
一括見積もりサイトについて、以下のページも参考にしてみてください。