2020年度の太陽光発電 【売電価格・設置費用について】
売電価格と設置費用は関連性があり、今後の設置費用の下落を狙った売電価格が設定されています。
売電価格・設置費用両方の推移を見れば、どちらも今後は下がっていくことは明白です。では、そのような条件でもどうすればメリットを出すことができるのか、太陽光発電導入のタイミングは一体いつが適しているのか。
太陽光発電の導入時期について悩んでいる方は必見です。
売電価格の推移 |
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設置費用の推移 |
1kwあたり30万円程度 |
補助金の推移 |
国の補助金は廃止。 |
売電価格の推移
2010年から2020までの売電価格推移
年度 |
売電価格 (1kwあたり) |
全量買取 |
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平成22年 |
48円 |
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平成23年 |
42円 |
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平成24年 |
42円 |
40円+税 |
平成25年 |
38円 |
36円+税 |
平成26年 |
37円 |
32円+税 |
平成27年 |
35円〜33円 |
29円〜27円+税 |
平成28年 |
33円〜31円 |
24円+税 |
平成29年 |
30円〜28円 |
21円+税 |
平成30年(平成31年3月末) |
28円〜26円 |
18円+税 |
平成31年 (平成31年4月〜翌令和2年3月末) |
26円〜24円 |
14円+税 |
令和2年 (令和2年4月〜令和3年3月末) |
21円 |
10kw〜50kw未満 13円+税 50kw〜250kw未満 12円+税 |
毎年、確実に下がっていることがわかると思います。
2021年以降の売電価格については2020年9月より議論が始まっていますが、詳しい価格まではまだ決定していません。
しかし、売電価格を決定するうえで設置者の「調達期間(売電期間)中の経済合理的な選択」、つまり売電するか、自家消費をするかの意識を変える可能性も考慮したうえで、2021年度の価格を検討するよう案が出されています。
2020年度(令和2年度)の詳しい売電価格
今後の売電価格は下がることが決まっています
法律では当初決められた買取り価格21円は10年間継続されることが保証されています。(全量売電は20年間)
売電単価は導入年度が遅くなるにしたがって下がることがあらかじめ決められており、太陽光発電システムの価格が下がる度合いにしたがって買取り価格は下がります。
つまり、平成22年の売電価格の48円が最高値ということになります。
今後もシステム価格の下げ止まりがなく、どんどん価格が下がれば売電単価も比例して下がります。
固定価格買取制度(売電価格21円)のメリットを受けられる人
発電量が多ければ多いほど売電収入による差額は大きくなります。
屋根の面積があり、大きなシステムを導入しようと考えている人は売電価格が高いうちに導入した方が良いでしょう。
また、太陽光発電のメリットは売電と同時に光熱費の削減効果も大きく、電気をよく使う家庭は光熱費がどの程度削減できるかによってメリットが出るかどうかが分かれます。
メリットを受けられる家庭 | メリットをあまり受けられない家庭 |
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太陽光発電協会は、「海外メーカーの参入で価格は相当安くなっています」と指摘しています。今の段階で価格的にはかなり安くなってきているので、下げ幅の伸びしろはかなり少なくはなってきているでしょう。
太陽光発電の価格の低下などによる普及率に比例して、国は売電価格を下げて来ています。それは先行者が不利益にならないようにするためと、価格が下がるまで待とうという「買い控え」を防ぐための措置になっています。
設置費用の推移
(調達価格等算定委員会公開資料より抜粋)
ここ2,3年は設置費用は下がっていない
太陽光発電システムの価格は5年、10年でみると年々下がってきているのは事実ですが、ここ2〜3年位では大規模太陽光発電の価格が値下げ幅をけん引していますが、家庭用ではほとんど設置費用は下がっていない状況です。
太陽光発電普及拡大センターによると、国内の住宅用太陽光発電システムの平均価格は、2006〜09年は1KWあたり60万〜70万円で推移していました。
今では固定価格買取制度で一気に普及し、最近の相場では1kwあたり30万円を切るところもどんどん出ています。
メーカーや販売店側の採算などを考えると、1kwあたり25万くらいがギリギリではないかというのが業界では言われています。
キャンペーンなどであっても1kwあたり20万などの安すぎる価格は注意が必要です。
相場よりも明らかに安い場合はしっかりと内訳を確認し、最終的な総額のコミコミの金額を確認しましょう。
最近の普及状態と今後の太陽光発電(住宅用設置件数の推移 )
(第62回調達価格等算定委員会資料より抜粋)
太陽光発電は2009年の補助金復活や売電価格の引き上げなどにより、かなり普及してきています。
2011年には東日本大震災の影響もあり前年比30.7%増で急激に拡大し、補助金が追いつかない状態くらい設置する人が増えているのが現状でした。
その後も設置件数は伸び続けていますが、新築時の設置が多く、既存の住宅への導入は程横ばい状態。
太陽光発電業界内の情報では、利益率などを考慮すると、設置費用に関してはほぼ底値ではないかという見解の方がほとんどでした。
設置費用は下がるのか?
売電収入が減っても、設置費用がそれ以上に下げれば結果としてはプラスになります。
2012年からの設置費用の平均は以下の通りで徐々に下がってきています。
(調達価格等算定委員会公開資料より抜粋)
この値はあくまで平均値で、地域によって設置費用に差がありますし、特に既存の住宅に設置する場合はどの設置業者に依頼するかでも費用は大きく変わります。
ただし、政府は今後も売電価格を下げるためには設置費用の水準を低減させることも必要だとし、目標額を定めています。
- 売電価格が家庭用電気料金並み(1kwあたり24円)
⇒設置費用は1kw当たり30万円
- 売電価格が卸電力市場価格並み(1kwあたり10.3円)
⇒設置費用は1kwあたり20万円
また、民間の調査機関によると、発電コスト(1kw発電するのにどれ位掛かるか)は今後3分の一程度まで下がると予想されており、これは設置費用が下がることと同じ意味合いを持っています。
(株式会社資源総合システム公開資料より抜粋)
以上のことから、徐々にではありますが設置費用は今後も下がっていくと思われます。
設置費用を抑えるのに一括見積もりが適している理由
太陽光発電だけに限らず、相見積もりすることで、業者同士が価格やサービスを競争します。
一括見積もりサイトは簡単に複数の企業から見積りをとることができますし、最低でも3社で比較検討することで設置費用は確実に下がります。
競争相手がいることでどの業者も価格やサービス、自社のメリットを最大限にアピールしてきます。
また、多くの担当者と話をすることで矛盾に気がついたり、信頼できる業者を見抜く事ができるようになります。施工方法やアフターサービスについても比較検討できるのでトラブル回避にもつながります。
ほとんどのトラブルは1社だけの見積もりで、担当の話を鵜呑みしてしまい、比較していないことが最大の原因になっています。
一括見積もりサイトもいくつかあるので、ご自身にあったサイトを利用してみてください。
大手一括見積もりサイト一覧はこちら
設置するタイミングはいつがいい?
売電価格の引き下げが続く中、1年でも早いほうが売電収入はもちろん増えます。
では、同じ年度内ならばいつ設置してもメリットが変わらないかといえば、個人的にはそんなことはないと思います。
なぜならば、売電収入だけではない、目に見えないメリットがあるからです。
その目に見えないメリットは、売電価格が切り替わる時期(11月〜4月)が一番大きいと思います。
目に見えないメリット:その@
太陽光発電の実力を実感でき、節約意識が向上
太陽光発電が最も発電する時期は、実は太陽がサンサンと輝く夏ではなく、晴れが多く、しかも暑すぎない5月です。
この、5月直前に太陽光発電を設置するメリットは、最も関心が高い時期と発電量の多い時期が一致するという点です。
初めて太陽光発電を設置すると、まず間違いなく発電量や電気の使用量、どの程度売電できているかが日々気になります。
おそらくモニターを確認することが最も多い時期ですね。
太陽光発電を設置した家庭の多くの口コミで、「モニターを見ることで楽しく節電できた」とあります。
モニターが節電意識を高め、結果的に売電額が増えることは間違いないでしょう。
発電量は多く、電気使用量も比較的少ない季節である5月は、太陽光発電の効果を一番実感できる時期です。
この時期と初めての好奇心が重なり、モニターを確認するたびに売電ができていることを目にすれば、ついつい「もっと節電&もっと売電」となることは容易に想像できます。
そして、楽しく節電しているうちに自然と習慣化し、結果として節電意識が通常よりも向上し、より多く売電することができるようになります。
この節電習慣は、売電の固定期間が終了した後も残るものなので特に大きなメリットとなります。
目に見えないメリット:そのA
焦らずゆっくり比較でき、しかも担当さんは親切丁寧
売電価格が切り替わるということは、1kw当たり数円(令和2年度の場合は3〜5円)引き下がり、売電収入の減少を意味します。
普通に考えれば大きなデメリットなので、太陽光発電業界はこのタイミングが一番売り上げが落ち込みます。
それゆえ、とにかく販売業者は1件でも売り上げたい!かといって強引なセールスは一括見積もりサービスを提供しているサイト運営企業からペナルティーを受けてしまう・・・。
結果、業者は価格を抑えつつ、最高のサービスを提供することに繋がります。
実際に売電価格の締め切り直前では、駆け込み需要が発生してじっくり検討する時間が取れなかったり、業者が忙しくて見積もり提出までに時間がかかることもあります。
特に一括見積もりではすべての業者からの見積もりを比較してから業者を決定するので、1社でも見積もりが遅れてしまうと決断に時間がかかってしまいます。(もちろん、あまりに遅い業者は見積提出前でも断ることはできます)
それでは余計に焦ってしまいますし、そもそも売電価格の締め切りに間に合わなければ意味がなくなってしまいます。
一括見積もりの最大のメリットは焦らずじっくり比較できることです。
このメリットを最大限に引き出せるのは、やはり売電締め切り的にも業務的にも余裕のあるこの時期が一番です。
一括見積もりサイトを徹底比較しました。
業者数や実績数も掲載!焦らず相談できる業者選びの参考にしてください。
設置のタイミングは自分で決めて大丈夫!
売電価格の下がり幅と設置費用を比べてみましょう!
仮に設置費用が予想通り下がったとしても、売電が2円引き下げられた場合の10年間の差額は1kwあたり約16,460円です。
この売電の下がり幅を大きいととらえるかどうかは、個人差があると思います。ただ、同じ設置費用であれば今後も継続して売電価格が下がることを考えると、1年でも早いほうがメリットが多くなります。
ただし、10年間で考えると平均的な4kw設置での売電差額は約66,000円。
太陽光発電システムの設置費用は販売店によって10万円以上差が出ることも珍しくありません。
(実践済みです。実際の10社の見積もり詳細はこちらで公開しています)
さらに、毎年売電価格に引き下げ前に設置しようとする駆け込み需要が多く、年度変更直後は反動で太陽光発電の販売数が一時的に減少します。
そのため、販売数の落ち込みを回避しようと各業者がお得なセールや大幅な値引き等を行う可能性があります。
設置費用を抑える時期としては年度の切り替わりの時期は最適な時期と言えるでしょう。
太陽光発電導入で損をしたくない方は、設置費用と売電の下がり幅以外に、販売店から出される実際の見積額を確認することがとても大切になってきます。
管理人が「今」太陽光発電を導入した理由
管理人も前から太陽光発電には興味がありましたが、「いつ、設置するのが良いか?」がわかりませんでした。同じように、太陽光発電導入時期に悩んでいる方は多いと思います。
太陽光発電は賃貸ぐらしの人が家を買うのとある意味似ています。
ただ、はっきりしていることは、早めに設置することでトータルで払う電気代の額は確実に減り、設置した時から償却が始まります。
10年後に初期費用が安くなり今よりも格安で設置ができても、償却が始まるのは設置してからです。現在の条件であれば、光熱費の削減や売電などで10年前後にはほぼ元がとれると思います。
管理人も利用しましたが、一括見積りサービスは全て無料です。とりあえずの検討材料として利用するのも良いと思います。
シュミレーションをしてもらい、10年くらいで元が取れるデータがでれば導入をおすすめします。(15年程度はメーカー保証があるのでリスクは少ない)
我が家はタイナビで一括見積もりしました
見積りサービスは全て無料なので、とりあえずの検討材料として利用するのも良いと思います。
太陽光発電は決して安い買い物ではありません。
メーカーや導入システム、オプションなど、こだわりたい部分と価格を徹底的に比較して、納得して購入することができます。
管理人も実際に利用して確認しましたが、タイナビの利用者満足度は98%は本当だと実感しました。
自分の親兄弟や友人が太陽光発電の導入を考えていたら迷わずタイナビをおすすめします。
価格面でも「他サイトよりも高ければご一報ください。」とうたっているくらい競争力に自信を持っていますので安心です。
タイナビが紹介されたテレビの番組の様子
2分49秒で太陽光発電の設置のコツがわかります。
「21秒〜63秒まで」は必見です!