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太陽光発電システムの構成・役割と意外な盲点

太陽光発電システムは「太陽電池モジュール(パネル)」「接続箱」「パワーコンディショナー」「発電モニター」の4つで構成されています。それぞれの役割について下の記事で詳しく紹介しますので、太陽光発電はオーダーメイドと言われている所以が分かると思います。

 

また、身近になった太陽光発電システムですが、意外な盲点もあります。太陽光発電システムを正しく理解して「我が家にピッタリ」の太陽光発電を手に入れましょう。

 

太陽光発電システムの4つの構成とその役割

太陽光発電システムの構造と、それぞれの役割を説明します。

太陽光発電システムのそれぞれの役割

 

 

@・A太陽電池(モジュール・ソーラーパネル)と設置架台

太陽光発電システムの役割:太陽電池

太陽光発電システムのメイン部分です。

 

屋根に設置するパネルの事で、ここに太陽光があたることで電気を作ります。太陽光発電システム全体において、最も重要な発電を担っています。
架台を使って屋根に固定します。

 

B接続箱(接続ユニット)

 

太陽光発電システムの役割:接続箱

 

太陽電池からの配線を集めて、一対にまとめてパワーコンディショナーに送り出すための機器です。

 

メーカーによっては接続箱がパワーコンディショナーと一体となった一体型もあります(シャープなど)。

 

 

Cパワーコンディショナー

太陽光発電システムの役割:パワコン

太陽光発電システム全体における調整をする部分です。

 

太陽電池が発電した電気(直流)はそのままでは使うことができませんので、この電気を使える形(交流)に整える役割を果たします。その後、屋内分電盤を通じることで家庭内のどこでも今までと同じように太陽光で発電した電気が使用できます。

 

D発電モニター

太陽光発電システムの役割:モニター

現在の発電量や使用量、売電量などをモニターできる機器です。ビルトインタイプ(埋め込み式)と、持ち運び式(無線方式)があります。

 

最近ではモニターを設置せず、遠隔管理システム(エコめがね)で発電量を確認する方法も増えてきました。遠隔管理システムでは設置者だけではなく設置業者も発電量を管理できることから、不具合の早期発見に役立ちます。

 

一方、ネット環境が必要なこと、使用料が月数百円程度かかることがデメリットとなります。当初10年間の使用料は販売業者が負担してくれるケースもあります。

太陽光発電のシステムはオーダーメイド

100万円のシステムを組もうと思えば100万になり、300万のシステムを組もうと思えば300万でもできるのが太陽光発電です。

 

屋根によって

  • 「設置できる枚数」
  • 「工事に必要な材料」
  • 「架台の種類」
  • 「施工にかかる費用」

がそれぞれ変わってきます。
家の図面でおおよその費用はわかりますが、実際に屋根に登ってしっかり見てもらうことでしか「本当の設置費用」はわかりません。

 

立地条件や予算などを踏まえて「我が家には何kwのシステムが適切なのか?」の見極めが大切です。

 

太陽光発電は投資と考える

札束

太陽光発電システムを投資という観点から見ることも大切です。

 

太陽光発電システムが車などの耐久消費財と違うのは、売電と光熱費の削減が出来て導入したその日から「利益=リターン」を生み出すことです。

 

利益を生み出すものにお金を出す(出資する)行為を「投資」と言います。

意外な盲点:夏場は発電効率が落ちる

太陽電池の公称最大出力(発電効率)の表示は25℃の時の発電量を基準にしています。

 

通常は25℃から1℃上がるごとに発電効率が0.5%下がってしまいます。夏に屋根の暑さは70℃位になるそうです。

 

例:夏の屋根面の温度が65℃の場合25℃がベスト

 

65℃ー25℃=40℃

 

40℃×0.5%=発電効率20%ダウン

 

つまり夏は20%も効率が落ちてしまうということになります。その証拠に、いろんなシュミレーションで5月が1番発電効率が高くなっています。これは晴天でも気温がそこまで上がらないため、屋根温度が高温にならないからです。

 

ただ、夏場は日が長くなるので太陽光を受ける時間が長くなるので、そのぶん発電量は増えます。

屋根の向きも非常に重要

太陽光発電を設置する屋根の向き

太陽光パネルは真南に設置するのが発電量が最も多くなります。東面や西面にも設置は可能ですが、10%〜15%発電量が落ちます。

 

北面は避けるべきですが、どうしても設置する場合は約40%程度のダウンは覚悟しなくてはいけませんし、メーカーの保証対象外となる可能性もあります。

 

また、最近問題になっている反射光の心配もありますので、よほどの事情がない限りは設置しないほうが無難です。
(反射光について詳しくは『太陽光発電の3大トラブル:雨漏りと反射と台風』をご参考ください)

意外な事実!?太陽光発電設置のきっかけ6〜8割は訪問販売

太陽光発電は太陽電池メーカーが直接お客さんに販売するということはありません。太陽光発電の専門店、ホームセンター、住宅メーカー、工務店等、様々な販売形態で顧客のもとへと届けられます。

 

その中で、6〜8割もの方々が訪問販売をきっかけに購入しています。

 

もちろん訪問販売だから悪徳というのではなく、しっかりまじめに取り組んでいるところも多いです。私たち消費者はしっかりと話を聞いたうえで、複数見積もりなどをとって比較して、客観的な判断をすることが後悔しない方法といえます。

 

たとえ、悪徳販売店だとしても太陽光パネル自体は大手メーカーが出荷したものなので変なものはありません。価格が高いのと施工方法が悪質なだけです。

 

太陽光発電システムは高額であり、一生で一度の買い物です。

 

訪問販売に限らず、1社だけの見積もりだけでなく、優良業者から複数の見積もりをとり比較することが失敗しないための最大の方法になります。

 

20年30年と長いお付き合いをしていくわけなので、より多くの情報をとり、慎重に選ぶことが必要になります。

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