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ソーラーフロンティアはこんな人におすすめ!

 

2022年6月を目途に太陽電池の生産から撤退します。

 

ソーラーフロンティアの特徴であるCIS薄膜太陽電池の研究は、出光興産次世代技術研究所で継続し、CISの優位性を活かした活用を模索していきます。

 

ソーラーフロンティアがなくなるわけではなく、今後は太陽光発電所の設計や運用保守(O&M)事業などを行い、国内工場はアフターサービス等の拠点としても活用される予定です。

 

 

ソーラーフロンティアが向いている人はコレだ!

 

 

ズバリ!おすすめ

屋根の設置面積が広く、とにかく安く買いたい方

ソーラーフロンティアの新商品SmaCIS

 

ソーラーフロンティアの特徴とメリット・デメリット
国内メーカーで初めて太陽光パネル20年保証を開始
純国産製で耐久性が強く価格が安い
パネル1枚当たりの電圧が高く、熱や影、曇りに強い(実発電量が多い)
CIS(銅・インジウム・セレンの頭文字)を主成分とした薄膜系太陽電池
発電効率はあまり良くない(多結晶パネルと同程度)

 

ソーラーフロンティアは昭和シェルの100%子会社です。
太陽光発電について1978年から研究を開始し、2006年に昭和シェル石油の100%子会社として独立して事業を開始。

 

国の研究機関と13年の歳月をかけ、CIS太陽光パネルを共同開発しました。見た目もキレイな次世代のパネルであり、デザイン性も優れています。
(2007年のグッドデザイン賞ではエコロジーデザイン賞も受賞。)

 

今後の伸びしろに大きな期待。

ソーラーフロンティア特徴のまとめ

 

新商品【SmaCIS(スマシス)】

 

2017年に新発売された新しいパネル【SmaCIS】は従来製品と比較して一回り小さくなっています。小さくしたことで、今までは充分な発電量の確保が難しかった寄棟屋根にも対応できるようになりました。

ソーラーフロンティアの新商品SmaCIS

実発電量が多く、影に強い

 

ソーラーフロンティアの特徴である【CIS太陽電池】。
パネル1枚当たりの電圧の高いので影に強くなり、影が出来る屋根、低層住宅に強さを発揮します。
(電圧の高さと発電量の関係は下記で詳しく説明します。)

 

シリコン型に比べCISの方が、朝夕の弱めの光でも効率よく発電し、一般的な結晶シリコン型に比べ、発電量が下がらないことが報告されています。
(シリコン型に対し実発電量が約8%多いというデータが出ています)

 

⇒北海道帯広の各社太陽光パネルの実発電量実験データ

ソーラーフロンティアCIS太陽電池の温度特性

ソーラーフロンティアCIS太陽電池は陰に強い

 

 

 

 

 

 

 

太陽光に当たって出力アップ

 

ソーラーフロンティアのCIS太陽電池の最も大きな特徴は【光照射効果】。

 

これは、【太陽光に当たると徐々に出力が上がる】ということです。

 

この特性により、実発電量はトップクラスとも言えます。

ソーラーフロンティアCIS太陽電池の光照射効果

長期保証制度

 

太陽光パネルの出力保証が20年間、周辺機器保証が10年間の長期保証があり、安心です。

 

簡単にわかる!ソーラーフロンティアの特徴(保証・パネル性能・CM動画)

 

有料の【周辺機器15年保証】登場

各メーカーの太陽光発電の保証が長期化する中、ソーラーフロンティアも【15年ワイド保証(有料)】を開始しました。

対象機器

  • 太陽光パネル
  • パワコン
  • 接続箱
  • 昇圧ユニット
  • 架台
  • ケーブル(10年保証では保証対象外)

 

【15年ワイド保証】は申し込みが必要となり、保証料は販売店に支払います。

 

保証料はパワコンの出力で計算されますが、詳しい金額は公表されていません。

デザイン性に優れたパネル

 

CIS太陽電池はもともとが黒い色をしています。

 

その為、パネルも黒一色の落ちついたデザインで、どのような屋根にも調和します。

ソーラーフロンティアの新商品SmaCIS

モジュールの変換効率が低い・重量が重い

 

結晶タイプに比べ、モジュール変換効率が低いので、高変換率のシリコン系のパナソニックや東芝に比べると発電量が少なくなります。

 

同じ発電量のシリコン系太陽光パネルと比べると広い設置面積が必要となり、1枚当たりの重量もより重たくなります(シリコン系が1枚15kg前後だがCISは20kg程度)。重量も設置できる屋根の条件(広さや角度)が合えばおすすめのメーカーになります。

 

ソーラーフロンティア【CIS太陽電池】をもっと詳しく!

CISって何?

 

ソーラーフロンティアの新商品SmaCIS

 

ソーラーフロンティアのCIS太陽電池。そのもっとも大きな特徴は太陽光パネルにシリコンを使っていないこと。主成分は銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Seleium)の化合物です。非常に薄くできるため、薄膜系ともいわれています。

薄くすることで原材料や製造時のエネルギーも少なくできるため、価格を抑えることが可能になりました。

 

どうして陰に強いの?

CIS太陽電池が実発電量の多い理由としてあげられるのが陰に強いからですが、パネルの性質以外にも理由があります。

 

それはパネル1枚あたりの電圧の高さ。

 

太陽光パネルは電気を発生させますが、電気が流れるためには電圧が必要です。また、ある程度の高さの電圧がなければ電気はうまく流れません。

 

ここでちょっと電気の基本をおさらいしておきましょう。

 

太陽光発電でよく使われるのはW(ワット)ですね。発電量や、太陽光パネルの出力数でよく使われています。このW(ワット)は電気が仕事をする力、つまり電力のこと。

 

そして電力は電圧(V)×電流(A)です。つまり、どんなに太陽光パネルの出力が大きくても(W数が高くても)、その電力を得るためにはある程度の電圧(W数)が必要になります。

 

しかし、実際は太陽光パネル1枚当たりの電圧(W数)では十分な電圧は得られません。そこで、パネルを数枚つなげて「ストリング」と呼ばれるグループを作り、必要な電圧を確保します。

 

太陽光パネルのストリング例

 

このストリングがソーラーフロンティアと他メーカーとで違います。

 

ソーラーフロンティアのCISパネルは1枚当たりの電圧が高いため、ストリングを構成する枚数が少なくて済みます。ストリングはパネルを直列でつないでいるので、仮に一部でも影がかかると、ストリング全体の出力が落ちます。

 

例)24枚のパネルが屋根に載る場合

太陽光パネルのストリングと影の影響 電圧が低いパネルの場合

  • 6枚でストリングを組む
  • 24÷6=4でストリングが4つできる
  • 一部に影がかかった場合、4分の1発電量が落ちる

太陽光パネルのストリングと影の影響 電圧が高い場合

  • 4枚でストリングを組む
  • 24÷4=6でストリングが6つできる
  • 一部に影がかかった場合、6分の1発電量が落ちる

 

ストリングの数を増やすことで、影の影響を最小限に抑えることが可能になります。

 

参考:各メーカーのパネル1枚あたりの電圧

ソーラーフロンティア 58.7V〜95V
パナソニック 43.6V〜44.4V
東芝 24.6V〜57.3V
シャープ 21.85V〜27.53V
三菱 21.4V〜31.1V
カナディアンソーラー 25.7V〜35.3V
ハンファQセルズ 21.21V〜37.93V

陰に強い、発電量が多いといわれるパナソニックは東芝も比較的電圧が高いパネルが多いですが、その中でもソーラーフロンティアの電圧の高さは群を抜いていることがわかると思います。

 

太陽光パネルを選ぶ際は、ぜひ電圧にも注目してみてください。

 

ソーラーフロンティア


 

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