マキシオン(サンパワー)の特徴まとめ
高性能のパネルを求めいている方
1970年代から創始者であるリチャード博士(スタンフォードの電気工学教授を歴任)が、太陽光発電の研究開発をスタートした、サンパワー。
2019年11月に「北米に特化したエネルギーサービスを提供するサンパワー」と、「世界屈指の先進技術で太陽電池を開発するマキシオン」という2つの会社に分離(スピンオフ)することを発表しました。
サンパワーの設立は1985年で、ナスダック上場(アメリカのベンチャー向け株式市場)、NASAにソーラーセルを納入した実績がある会社です。
アメリカ政府、ベンチャーキャピタルからの出資で創業
日本でも、研究開発を行いながら製品実用化へと漕ぎ着けた会社はありますが(ソーラーフロンティアのCISなど)、サンパワーは国の後押し、ベンチャーキャピタルからの出資で、創業しました。
アメリカでの2011年度ナンバーワンのパネル製造業者としても知られています。
日本では東芝に太陽光パネルを供給した実績あり
2010年、サンパワーは東芝へ太陽光パネルを供給し、東芝は太陽光事業へ本格参入を果たしました。
残念ながら、2023年に東芝は家庭用太陽光発電事業から撤退しましたが、販売をしていた2021年頃までのおよそ10年間で、約10万世帯がサンパワー(現マキシオン)のパネルを導入したことになります。
現在は東芝経由ではなく、マキシオンジャパンの正規販売店が取り扱っているため、マキシオンのパネルを希望する際にはまず販売店が取り扱っているかどうかの確認が必要になります。
高出力・高変換効率のパネルだが価格は高い
設置面積が限られる日本のような国では、太陽光パネルの変換効率は業者選択において、とても重要です。マキシオンの単結晶の太陽光パネルは世界トップクラスの発電効率なので、屋根上の限られたスペースに設置するにはとても適しています。
その変換効率は何と22.6%!家庭用の太陽光パネルとしては世界最高の変換効率です。他のメーカーでは高くても20%程度なので、マキシオンのパネルがどれほどの性能かわかると思います。
ただし、やはり価格は高め。1kwあたりでは40万円前後するケースもあります。現在の相場が1kwあたり20万円半ばなので、かなりの高級パネルになります。
保証が非常に長く、災害補償制度もあり
マキシオンの太陽光発電システムは、保証内容も非常に優れています。
一般的な出力保証が15年〜25年なのに対し、マキシオンではなんと最長40年の出力・製品保証がついています。しかも、初年度は98%、最終の40年度でも88.25%が保証されます。
また、パネル以外のシステム保証も20年ついており、もちろんパワコンも保証対象。更には自然災害補償まで10年間ついているという、至れり尽くせりの保証内容。
ただし、40年保証を受けるには、販売店がパネルのデジタル登録を行っていることが条件です。正規代理店ならば問題なく受けられるはずですが、念のため導入前に保証期間を確認しておいたほうが安心です。なお、仮に登録のない場合は25年保証になります。
パネル種類は2種類のみ
高変換効率に長期保証と、一見(価格以外は)良いこと尽くしに見えるマキシオンですが、実はパネルの種類が極端に少なく、375w(変換効率21.2%)と400w(同22.6%)の2種類のみです。
サイズも同じ1046o×1690oで、ハーフサイズや台形のようなパネルもありません。
高出力・高変換効率ですが、屋根によってはスペースが有効に使える他メーカーのほうが発電量を確保できる可能性もあります。